「ポリアモリストに話を聞くと、浮気や不倫をきっかけにスタートした人も多いんですよね。結婚しているのに他に好きな人ができたり、パートナーを好きだけどセックスレスに悩んで、別の人と関係を持ってしまったり。それを隠す罪悪感で悩んだ結果、パートナーに打ち明けて『それでも関係を続けてほしい』というケースがあります」

 このような人たちは、「相手に嘘をつきたくない、隠したくない」という思いとともに、「今のパートナーとは離れたくない、でも他の相手とも関係を維持したい」という考えを持っているケースが多いという。

 ここからは筆者の意見だが、やはりそれは“開き直り”に近いのではないだろうか。いわば「1人を愛する」という形をあきらめたと捉えられないこともない。そんな考え方については、「受け入れられない」という読者がほとんどだろう。

 ただ、一つだけ思うのは、1対1が理想と言いながらも、現実はそこかしこで浮気や不倫が絶えない。その代償が大きいことを誰もが知っていながら、避けることができない。そう考えると、世の中にこういった形を選択する人が出てくるのも、決して不思議ではない気もする。

日本のポリアモリストはどんな生活を?
多い時は4人のパートナーがいた女性に聞いた

 では、実際のポリアモリストはどんな経緯でその選択に至り、どんな生活を送っているのか。筆者は、ポリアモリーを実践するAさん(30代前半・女性)に話を聞いてみた。

 現在、彼氏と5年間同棲しているAさんだが、その他に1人、深い関係の男性がいるようだ。過去には別の男性とも交際し、多いときは「4人のパートナーがいた」と話す。もちろん、全員がそのことに合意しているという。

 そんな彼女は、なぜポリアモリーというスタイルを選択したのか。

「18歳で初めて交際したのですが、その交際期間に3人の人を真剣に好きになってしまいました。以後10年間、そういった自分の気質を『変えよう』と思いながらも、浮気を繰り返してしまったんです。27歳の時には結婚もしたのですが、28歳で離婚しました。それを機に、この自分を受け止め、『こういう自分ですが、それでもよければ付き合ってください』と言うようになりました」