そんな彼女が去年の帰省で修羅場を迎えた。日頃溜まっていた夫のへの不満が爆発したのである。

「うちは共働きですが、夫は普段から家事・育児にあまり協力的ではなかった。実家に帰るとさらにそれに拍車がかかります。寝そべってテレビ観るかパチンコに行って過ごすだけ。実家という安心感で子どもに戻ったような気分だったのでしょうが、私は慣れない環境での家事と育児で、やがてストレスが頂点に達しました」

 彼女はテレビを観ている夫のでん部を軽く蹴り、「掃除手伝って」と言った。足蹴にされたとわかった夫は「何するんだ!」と怒鳴り、それを聞いた彼女は爆発した。

「『毎日ダラダラして私のことなんだと思ってるの!家事も育児も自動で手に入るわけじゃないんだよ!』といったことを叫んだ気がします。『伝え方があるだろ。人のこと足蹴にして!』と反論し始めた夫を無視して、手早く荷物をまとめて子どもを連れて家に帰りました。夫の両親は慌てている様子でしたが、そこに構っている余裕はありませんでした」

 夫のスマホ、夫実家の自宅回線から何度もあった着信を彼女は無視。夜遅く帰宅すると、「見当違い」なことを述べていた夫のLINEにようやく既読をつけ、「そんなに実家がいいのなら一生そっちで過ごしてください。月に一度くらいは子どもに会わせます」と返信。

 翌日後を追って帰宅した夫は、彼女の門前払いにあい、近くのビジネスホテルに宿を取った。互いの休暇はあと一日残っている。夫からは「まず話をするべき」とのメッセージが繰り返し入った。

 さらに翌日、二晩経って少し冷静になった彼女は、夫と今後のことを相談する必要があると考え近くの喫茶店で待ち合わせた。彼女の中で別居、ひいては離婚の決意が固まりつつあったが、夫は会って開口一番「申し訳なかった。今までの生活に不満があったのなら改善する努力をする」と折れる姿勢を見せた上で、「それでも伝え方というものがある。人のことを足蹴にするというのはどうか」と主張。彼女も反省し、そこを詫びて、ひとまず仲直りを果たした。