成毛眞が明かす AI時代に生き残るためのたった一つの条件理系脳で考える AI時代に生き残る人の条件(朝日新書)
定価:778円(税込)

 これをふまえると、私の目には、クリエイティブな仕事に就いている理系脳の持ち主は安泰に映る。新しいものに貪欲に触れ、消化し、自分のものとしていくだろう。

 一方で最も危険なのは、クリエイティブではない仕事に就いている文系脳の持ち主だ。

 クリエイティブな仕事をしている文系脳と、クリエイティブではない仕事をしている理系脳はいい勝負をするかもしれないが、後者に軍配を上げたい。なぜなら、理系脳でありさえすればクリエイティブな仕事に転じることはそう難しくないからだ。そして、文系脳でありながらたまたまクリエイティブな職業に就いていた人から、AIやロボットに負けじと仕事を奪えばいいのである。

 しかし、文系脳の持ち主も恐れることはない。じつは理系脳は今日から、たいした努力をしなくても、自分の力で手に入れることができる。文系の教育しか受けてこなかった人も恐れることはない。商学部出身の私が言うのだから間違いない。

 さあ、文系学部出身者も理系学部出身者も、サバイバルのために理系脳を手に入れよう。

※野村総合研究所「国内601種の職業ごとのコンピューター技術による代替確率の試算」NRIとオックスフォード大学オズボーン准教授、フレイ博士の共同研究。本試算はあくまでもコンピュータによる技術的な代替可能性の試算であり、社会環境要因の影響は考慮していない

AERA dot.より転載