経営 X 人事

今、中小企業経営者を悩ませる「人材」にまつわる5つの課題

 地方小都市では"あの社員はどこの地区の誰の息子・娘"という情報が共有されていることが多いため、社員同士の距離も近い。経営者は、長い育児休暇を取っても復帰しづらい雰囲気にはならないよう、育児休暇期間でも子どもを連れて遊びに来る社員が当たり前にいる空気を大事にしているという。

 折々に育休中の社員が顔を見せることで人間関係が継続され、仕事上の情報も伝えることができ、育休社員のほうも職場の雰囲気を忘れることはない。社員の中には独身を選択した女性もいるが「病気や介護という理由でも長期間休めると説明したので不満は聞こえてきません」。

 また、育休から復帰してしばらくは時短社員として働くことになるが、「フルタイム社員との間で不公平感が生じないよう、そこは人事評価でバランスを取っている」という。女性の働きやすい環境を整備するとともに、そうした待遇を必要としない社員には人事評価で報いることで、女性社員とそれ以外の社員が働き続けたくなる会社を作っているのだ。

 中小企業は大企業とは違い、経営者と社員の距離が近いからこそ、手をつければ解決までのスピードが早い。それは人材の課題についても同じことが言える。経営者が社員一人一人が働く姿に思いを馳せ、職場環境改善の覚悟を示せば、きっと「人財」である社員は応えてくれるはすだ。

(経済ジャーナリスト 山本信幸)

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