マイケル・バーリ氏はこの映画を以前見たことがある。例えば、映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(原作はマイケル・ルイス著「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」)の中で、クリスチャン・ベール演じるバーリ氏が、米住宅市場の下落を見込んだ自身の賭けについて投資家に語る場面がある。彼が正しければ市場は崩壊し、このヘッジファンドマネジャーは保険のような契約で7億ドル(約1100億円)の大金を手にすることになる。だが間違っていれば、数四半期で破産する。「見ていてほしい。報われるから」と、劇中のバーリ氏は言う。「自分は早かったかもしれないが、間違ってはいない」「同じことだ!」と、投資家は叫び返す。