貧困を見つける方法は?
議員たちの切実な関心

 質疑タイムに入ると、会場のあちこちから、議員たちが待ちかねていたかのように挙手した。主な質問と田川さん、徳丸さんの回答を紹介する。

「地元では『子ども食堂』活動が盛んになっていますが、ボランティアの確保が課題になっています。CPAOさんではどうしているのでしょうか?」(群馬県・市議)

「前職がNGOだったので、最初はそちらに声をかけました。仕事のかたわら、来てボランティアとして活動してくれました」(徳丸さん)

「自治体によっては、食材の提供・ボランティア希望者などのリソース情報の提供を行っています」(田川さん)

「アウトリーチで、どのように困っている親子を見つけているのか教えてください」(東京都・区議)

「最初の1年間は、週2回、カード1000枚を商店街で配るというアウトリーチを行っていました。1000枚配ると、2~3人のお母さんが『しんどい』『助けて』と声をあげてくれました。どういう言葉が響いたか、どこで知ったかなどを、お母さんにも子どもたちにも聞き、伝え方を変えていきました。また、カードを配っていると、メディアの方にも関心を持たれました。ふだんの活動を、自分たちがネットで発信することも続けています。すると、助けを求めているお母さんたちの目に止まりやすくなり、SOSが届きやすくなりました」(徳丸さん)

「子どもの教育支援・家庭教育支援に関する条例をつくったのですが、家庭の中に踏み込んでいいのかどうか、悩んでいます」(長野県・市議)

「権力が子育てに介入するのは、反対です。『親はこうあるべき』と誰かが決めてよいのでしょうか。家庭教育支援法にも親子断絶防止法にも、私は反対です。DVから逃げているお母さんたちの安全を守り、情報を漏らさないために、いつも必死で注意を払っています。皆さん、議会の中で、お力を貸してください」(徳丸さん)

「子ども食堂がない地域もあります。支援が必要な子どもを適切な支援につなげるために、どうすればよいのでしょうか」(福岡県・市議)

「福岡県は、子ども食堂を含めて、子どもの貧困に対して取り組みが熱心な地域だと思います。貧困率が高いから、頑張らざるを得ないのかもしれませんが。滋賀県は30万円程度のスタートアップ資金とともに、すべての地域で『子どもが歩いていけるところに、子ども食堂を』という状態を目指しています」