周囲から見て「困った人」とレッテルを貼られやすいバブル世代の“バブルさん”、ゆとり世代の“ゆとりちゃん”。当連載では、そんな2つの世代を対象に、 就職氷河期世代の“氷河期くん”(またはその他の世代)が会社の人間関係をどううまく対処すべきなのかを研究していく。

これまで多くのバブルさん、ゆとりちゃんと対面方式で話を伺ってきたが、前回から「団体ディベート」と称して、バブル世代の社会人2人、ゆとり世代の社会人2人をゲストに迎え、職場にまつわる様々な問題について議論を深めてみた。今回は後半戦。バブルさんとゆとりちゃんの「幸せの価値観」とは? そして、本当に会社をダメにしているのはどの世代か、とうとう明らかになる!?

【今回のバブルさん&ゆとりちゃん】
バブルさんA(43歳・男性/IT企業勤務/既婚)
バブルさんB(47歳・男性/商社勤務/バツイチ)
ゆとりちゃんC(24歳・女性/印刷会社勤務/独身)
ゆとりちゃんD(24歳・男性/アニメ制作会社勤務/独身)

「ニコ動」と「餃子の王将」があれば幸せ!?
“給与”と“幸せ”が比例しないゆとり世代

――最近は、富が少数の経営者層や資本家に集中するようになり、一般労働者は金銭的なメリットを享受できなくなってきていますよね。だからこそ、心の持ちよう、従業員がいかに働きがいを感じるかが以前にも増して重要になってきているように思います。皆さんの職場には働きがいはありますか?

ゆとりちゃんC 私の職場は人の出入りが少ない閉鎖的な環境と言うこともあるかもしれませんが、なんだか「死んだ目」をした人が多いです。私はそういう死んだ目の人にはならないぞ、というのが唯一の目標です。

バブルさんB 強烈な職場だな……。でも、働きがいとかって、自分で見つけていくものだと思うんですよね。それこそ、どんなひどい職場にいたって目標を立てることは可能だし、転職をモチベーションにしても良いし、頑張って働いて、クルマを買うぞ!って目標でも良いと思うよ。

バブルさんA 我々の世代はモチベーションと言えばすぐに報酬と消費の話にいくけど、現代っ子は欲しいものも少ないって話だよね?