7人のホームレスが助け合い
留守時も安心できる

 こうしたスマホの充電も、ブルーシートの住みかのなかで行っているという。家電用品、貴重品もある。“出張”の間は大丈夫なのだろうか。

「カギかけてるし。それに仲間も見張ってくれてるからね。たまに若い、変なのが来て暴れることもあるけど、そういうときも、まあ、ここの仲間が助けてくれるから。そんなに不安はないよ。出張中にモノ盗られたということは、これまでもなかったしね」

暇なときは仲間と囲碁に興じる。仲間同士で留守宅を守り合うから、不在時でも安心できるのだという

 住みかを見ると、確かに南京錠がある。中には、木製のドアのようなものまでついている住まいもある。この男性によると、玉姫公園には今、ブルーシートで寝泊まりする人が7人いて、互いに助け合って生活をしているという。

「仕事の相談もするしね。空いているときは囲碁を楽しんだりもしてるし。炊き出しの情報も共有しているしね。みんな、“今”を生きているよ」

 現在、玉姫公園には7人の住人がブルーシートを張っているが、夜になると段ボールで寝泊まりする人も出てくるのだという。

「まあ、アレだね。仲間が増えると思ってるから…。近いうちに『いろは会商店街』のアーケードが撤去されるようだね。そうなると、ここにももっと人が増えるんじゃないかな。あまり増えると、いろいろ問題が出てくるとは思うけれど、その時、考えればいいやね」

 漫画『あしたのジョー』(高森朝雄、ちばてつや著、講談社)のふるさととして知られる「いろは会商店街」のアーケードは、2017年度末までに撤去されることが決まっている。ここには“住みか”を持たないホームレスが何人か寝泊まりしている。

「大阪の西成みたいに、ここは規模が大きいわけじゃない。だから、公園に(ホームレスの)人が増えると、何かあった時には助け合えるけど、それも限界はあるよね。今くらいの人数だと、静かに暮らせるのだけれど…」

 玉姫公園で暮らす“ブルーシート住民”たちはこう口を揃える。むしろ、心配なのは、玉姫公園にホームレスの数が増えることで「行政に目をつけられること」なのだそうだ。

「強制執行とかされると、それこそ困るやね。別の場所といっても、そうそうないし。いろいろあって、こういう生活しているのだから…」