9年で成長を繰り返す
人間の中にある「春夏秋冬」

 私たちの心と体は、9年間で成長を繰り返しています。
 春だからこそのチャレンジのとき。夏だからこその活発化のとき。秋だからこそ得るとき。冬だから体を休めるとき。9年間、このリズムに沿うことがとても大切なのです。

 もし、あなたが自分の季節が冬のとき“はじまりの種”をまいても、その種は成長しません。種は春に撒くからこそ、夏に成長し、秋に収穫できるのです。

 【バイオリズム】において、最も人間が活発化している時期を【陽4年】といいます。ここは、夏真っ盛りです。人が開放的になれ、生き生きと毎日を楽しくすごしている時期です。今年(2017年)の【陽4年】の位置にいるのは、「水の一白」です。

 ですから、「水の一白」のあなたは、仕事でも、プライベートでも、事業でも、自分のやりたいことや夢に向けて“がむしゃらに動くべき時”なのです。
 動けば動くほど、結果が後についてきやすい時期なのです。

 ここで、ゆっくり休んだり、行動を起こさなかったりすると、それは「時を間違えた」ということになります。
 ここで頑張ったら、2年後に訪れる、収穫の【陰2年】の未来で、多くの財産(人脈・もの・金・資本など)が得られるのに、もったいないですよね。

「時を間違える」と、ミスという失敗の概念だけでなく、本来“得られるはずだった成功”を逃してしまうといった、未来のチャンスと希望をも潰してしまうことになるわけです。

 同じ【陽4年】にいる人でも、頑張った人、頑張らなかった人。動いた人、動かなかった人。私はこれまで、ジャーナリストとして、1000人以上を取材しながら観察してきました。

 本当に面白いことに、その“差”は、経営者ならば、2年後に数字としてしっかりと表れているのです。

 私のクライアントのSさん(製造業・社長)は、社長自ら全国各地動きまわり、新規開拓に力を入れた結果、年商が3倍になりました。

 一方で、現状に満足していたのか、何もたいして動かなかったMさん(飲食店・店長)は、売上が上がるどころか、前年比5%の売上ダウンでした。

 2人の能力としてのレベルはほとんど同じように感じていたため、時を生かせたか? 生かせなかったか? そこがハッキリと明暗を分けた例だと、私は実感しています。