【陰3年】での“イノベーション”
“一本足打法”が王さんを救った

 ところが、1962年に突然変異! 初めて本塁打王と打点王を獲得したのです。この年、王さんにとっては【陰4年】でした。

 なぜ、【陰の時期】にかかわらずこれだけの活躍ができたのか?

 それには理由があります。
 王さんは、前年オフ(1961年・【陰3年】)に「一本足打法」というイノベーションを、当時の打撃コーチの荒川博氏から打撃力向上の一案として授かったのです。

 その年、王さんはイノベーションが成功を導く【陰3年】「八白の部屋」にいました。
 オフの期間中、一本足打法での練習はわずかだったそうですが、イノベーションこそが今後の人生を大きく左右する「山の八白」の部屋にいる時期に、この一本足打法に出会えたからこそ、翌年からは一本足打法を駆使しての飛躍が待っていたというわけです。