外資系コンサルで「若手人材の成長」がやたらと早い理由

「人材の成長」には、成功や失敗を問わず、さまざまな経験の蓄積が欠かせない。しかし、それだけでは成長に限界がある。マンネリ化や過信に陥らないためにも、考え方の基本やテクニックをきちんと身につける必要がある。(アクセンチュア マネジング・ディレクター 中野豊明)

「過去の経験」を紐解いて
より良い成果を得る

 蓋を開けてみれば自民公明の圧勝だった衆議院選挙だが、熱の入らない選挙戦の模様が天候にも影響したのだろうか、選挙真っ只中の10月16日の都心の最高気温は14.3度で11月下旬なみの気温だった。

 10月中旬としては46年ぶりの寒さだったようだ。今年の夏には、やはり東京で20日間連続の雨を記録したが、こちらは40年ぶりだと言われていた。

 こうした異常気象や災害が発生した時には、よく「何年ぶりの」という表現が使われるが、例外ぶりを強調すると同時に「過去の経験」を忘れないように、という思いも込められているように感じる。

 我々の日常の業務の中でも、こうした過去の経験を紐解いて、新たな物事にあたるというのは、より良い成果を得ようとする場合には非常に重要な要素である。