流麗、クーペフォルム
グレードで異なる「走り味」
マツダ・ロードスターは、世界的に見てもオープンスポーツカーの代表格といえる。現行型は、トラディショナルなソフトトップだけでなく、クーペのようなフォルムを持つリトラクタブルハードトップのRFも設定されている。ソフトトップは1.5リットル(131ps、249万4800円~)、RFは2リットル(158ps、324万円~)エンジンを組み合わせて、ユーザーの選択幅を広げている。
加速性能は、2リットルエンジンを積むRFが強力だ。車両重量(AT1130kg)はソフトトップ比で約100㎏増加しているが、力の余裕は段違いである。ただし、限られた力を引き出して走るエンターテインメント性は1.5リットルに軍配が上がる。ATとのマッチングは2リットルのほうが上だが、熱い走りを望むなら、やはりMTがお勧めだ。
フットワークは、ソフトトップが軽快、RFは重厚という感覚である。RFは車両重量が重いだけでなく、ホイールとタイヤを16インチから17インチにアップしており、パワーステアリングを少し重めに設定して、落ち着き感を演出している。多くのユーザーはソフトトップのほうがファンなクルマだと思うだろう。
グレードにより走り味が異なる点もロードスターの特徴だ。RF、ソフトトップともに設定されているRSは、ビルシュタイン製ダンパーを装着しており、しっとり上質な乗り心地とともに、信頼できるグリップ感を提供する。