鉄道旅行は大時代的で気分がよい。雄大な景色といい、車内の雰囲気といい、その土地ならではの豊かな味わいに満ちている。鉄道旅行のエキスパートが厳選した、体験しておくべき5つの旅を紹介する。

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Norrlandståget [ノールランストーグ] / 北欧
ヨーロッパ最北の駅へ行く夜行列車

世界の列車旅を知り抜いた達人が勧めるいちどは行きたい欧州列車での旅【後編】ヨーロッパ最北の終着駅ナルヴィクにて出発を待つストックホルム行き「ノールランストーグ」。

 スウェーデンの首都ストックホルムから、ヨーロッパ最北の終着駅、ノルウェーのナルヴィク駅を目指して走る夜行列車が「ノールランストーグ」である。スウェーデン語で、ノールランドは北国、トーグは列車なので、日本語に訳したなら「北国号」といったところだろう。

 ストックホルム中央駅の発車時刻は夕刻の17時29分だが、ハイライトは翌朝8時過ぎにやってくる。北緯66度33分に位置するアークティック・サークルを通過するのだ。これより北は北極圏となり、夏至の前後は一日中太陽が沈まない白夜となる一方、冬季は太陽が一日中姿を見せない極夜となる。

 

世界の列車旅を知り抜いた達人が勧めるいちどは行きたい欧州列車での旅【後編】(左)発車の合図を掲げるナルヴィク駅の女性駅長。(右)ナルヴィク駅に立つ北緯68度27分と刻まれたオベリスク
世界の列車旅を知り抜いた達人が勧めるいちどは行きたい欧州列車での旅【後編】(左)ヨーロッパ伝統のコンパートメント(区分室)には1等と2等があり写真は定員6名の2等車。(右)1等個室寝台車には上中下の3段ベッドがあり、定員は3名だが、1名で利用する際にはシングルユース、2名ならツインユースとなる
DATA
【運行区間】ストックホルム~ナルヴィク
【本数】2日に1往復
【料金】552スウェーデンクローナより
【問合せ】http://www.sj.se