ここからは下にある四つの図表に目を移しながら、その詳細を確認していこう。

 まず、3メガの17年9月期決算の概要を並べた左上図を見てほしい。一般事業会社の売上総利益に当たる業務粗利益、営業経費、営業利益に当たる業務純益、当期純利益の4項目と、それぞれの前年同期比を示した。

 これを見ると、みずほFGだけが全項目で悪化に直面し、減益に陥っていることが分かる。業務粗利益は前年同期比11.9%減の9598億円。業務純益は同40.1%減の2416億円。そして、当期純利益は同11.6%減の3166億円だった。

「独り負け」の理由について、決算会見で佐藤社長は「市場部門で差が開いた」と、再三にわたって説明した。そこで、右上図でみずほFGの業務粗利益の変動要因を以下の3項目に分解した。

 (1)融資や有価証券運用などで得られる「利息(資金利益)」

 (2)金融商品の販売、金融サービスの対価として受け取る「手数料(信託報酬+役務取引等利益)」

 (3)金利や通貨、有価証券の売買で利益を稼ぐ「市場取引(特定取引利益+その他業務利益)」

 それぞれの減益寄与度を見ると、利息が290億円、手数料が162億円だったのに対し、市場取引は847億円と最大。佐藤社長の言葉を裏付ける結果となった。

 また、左下図では3メガの通期業績目標に対する17年9月期時点での進捗率を当期純利益ベースで示した。みずほFGの進捗率は57.6%と、折り返し地点の中間決算時点で50%は超えた。ただ、他の2社が66%以上であることを考えると見劣りする。

 最後に、経営の効率性を示す経費率(営業経費÷業務粗利益)の推移を示した右下図を見てほしい。

 経費率は値が小さいほど効率性が高いことを表すが、17年9月期時点のみずほFGの経費率は76.4%。三菱UFJFGの65.1%、三井住友FGの61.0%と比べ、突出して効率性が低い。分子の営業経費が増え、分母の業務粗利益は減少。二重に経費率が悪化した。