また、誘ってくれた相手の気持ちを大切にしたいときは、残念な気持ちを少し大げさに表現するのもOKです。

うれしいお誘いに飛び上がって喜んだのですが、
なんと兄の結婚式と重なっておりました。
たいへん残念です。

とか、

このたびは、たいへん光栄なお誘いをいただきまして、
まことにありがとうございました。

ところが、その日はどうしても動かせない先約がありまして、
ご一緒することができません。
せっかくお声をかけていただきましたのに、申し訳ありません。

また、このような貴重な機会をいただけることがありましたら、
ぜひ参加したく存じております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

など、残念に思っているということが、相手にもしっかり伝わることが大切です。

 また、忘年会が多い年末には、いったんOKしていたのに、急に行けなくなってしまうこともあるでしょう。その際は、

楽しみにしておりましたが、急に都合がつかなくなってしまいました。
たいへん申し訳ありません。

など、たとえ親しい間柄であってもお詫びの言葉は必要です。

「やっちゃった!!」忘年会での無礼講をなかったことにするメールとは?『気のきいた短いメールが書ける本―そのまま使える! 短くても失礼のないメール術』 中川路亜紀・著 ダイヤモンド社・刊
定価:1300円(税抜)

飲み過ぎてしまった、失礼な発言をしてしまったときのお詫びの仕方は?

 忘年会シーズン、ついつい飲み過ぎてしまったときもありますよね? 飲み過ぎてしまった、失礼なことをしてしまったときは、どうお詫びをしたらいいのでしょう。
社外の人と飲んで、調子に乗りすぎたと自覚があるときは、まずはすぐにメールで謝りましょう。

おはようございます。
昨夜はつい調子に乗って飲み過ぎてしまいました。
ご不快な思いをされなかったかと気になっております。
ひらにお詫び申し上げます。
これにこりず、今後ともよろしくお願い致します。

 「昨夜のことを謝りたいと思います」など、「謝りたい」というのは、友だちや部下に言うならOKですが、外部の仕事関係者に対してはカジュアルすぎるので、「お詫び申し上げます」「昨夜の失礼をお詫び致します」と書くようにします。

 また、あとから「しまった!」と思うようなことをしてしまったときは、相手の不快感を呼び戻さないためにも、その場で自分が言ってしまった言葉は改めて書かない方がいいでしょう。

○○様が以前、○○研究所に所属されていたことを存じ上げず、
たいへん失礼なことを申し上げてしまいました。
なんともお恥ずかしい限りです。
心よりお詫び申し上げます。

 または、「昨日はとんでもない失礼をしてしまい」「昨夜は私の不用意な発言のために、みなさまを不快にさせてしまい」などと書きましょう。 

 なお、よほど気心が知れた相手でない限り、ビジネスメールでは原則「すみませんでした」は使いません。「申し訳ありませんでした」としましょう。

 飲み会も仕事のうち。無礼講とはいっても、飲み過ぎには注意して、お詫びメールを書かなくてもすむようにしたいものですね。