詐欺まがいな事件に要注意!?
だましが横行する「水の一白」年

 人間の気性としては、「水の一白」の気質が無意識にも反映される傾向にあります。
「水の一白」の特性としては、知性的で優秀、物事に執着しないなどが顕著です。
 そのせいか(人の心も何かから離れようとするのでしょうか……)、有名芸能人やスポーツ選手が引退を決意したのも多い一年でした。

 安室奈美恵、堀北真希、宮里藍……、他にも噂されている人も数多くいます。

 加えて、「水の一白」の年で起こりやすいのが「詐欺まがいの事件」です。

 要は、裏切りをはじめとした、人をだますようなことが頻発したり、発覚したりします。

 最近の記憶で新しいと言えば、動画投稿サイト「YouTube」の広告収入などで生活している「YouTuber」として人気を集めていた金髪起業家の「ヒカル」という人物が、VALU(ビットコインを使って自分の株式を発行できるサイト)を使った詐欺まがいの行為をし、多くの人が金銭的な被害を受けた事件がありました。

「水の一白」の年に、こういった詐欺まがいの事件が起きる背景としては、人によって自身の純粋さを濁らせてしまい、善悪の判断がつかなくなってしまうことにあります。

 澄んだ水は自分を鮮明に映しますが、穢れた水は自分を映し出しませんよね?
 つまり、純粋さが濁ってしまうと自分を見失ってしまうのです。

 ちなみに、前回の「水の一白」の年は2008年でした。
 この年には、1990年代の音楽を牽引してきた小室哲哉が自身の曲の著作権をめぐり、刑事事件として、詐欺容疑で逮捕されています。

 今年に発覚した詐欺まがいの事件としては、日産自動車のデータ改ざんや旅行会社てるみくらぶの虚偽決算書事件などがありますし、「水の一白」の一年は、詐欺に関しての行いが繰り返されたり、発覚したりするのが顕著な年と言えましょう。

 いかがでしたでしょうか?
 こうやって「9code」(ナインコード)で年々を見ても、統計的にも証明されている事象があり、未来を予測するのに役立つ要素があります。

 来年はどの「9code」(ナインコード)が主役となり、どんな年となるのでしょうか?

 次回の連載にて、お話ししていきたいと思います。

 それでは、今年もありがとうございました!
 よいお年をお迎えください!

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。