以上の「紙巻きタバコと歯周病」の関係を踏まえ、iQOSの場合は果たしてどうなのか?

 iQOSが紙巻きタバコより高いアドバンテージを有する点として、タールが極めて少ないことは冒頭に述べた通りである。

 もしそうであるならば、「タールを削減しているiQOSは、紙巻きタバコと比較して歯周病の程度は軽減される」と考えることに矛盾はない。

 では、なぜこれと相反して、「iQOSに替えたら歯茎が痛くなった」という現象が生じるのだろうか。

タールには
「炎症を抑える作用」があった

 実は、タールは身体に有害作用を示すその一方で、「炎症を抑える作用(抗炎症作用)」や「抗ウイルス作用」を持つ成分であり、それ故風邪やインフルエンザに対し予防的、および治療的作用があるのである。

 そして、これらの作用の歯周病に対する効果もまた、治療的な一面を有する。すなわち、タールが多く含まれている紙巻きタバコを日常的に喫煙していると、歯周病によって生じうる歯茎の痛みや腫れといった症状が、知らず知らずのうちにタールの作用によって抑えられてしまうのである。