買収されるくらいなら「する側」に、日本ペイントの挑戦は無謀か2017年3月に完全子会社化した米ダン・エドワーズ(1925年創業)は、米南西部を中心に130の直営店舗を展開する。建築用塗料に強い 写真提供:日本ペイントホールディングス

 11月21日、世界4位の総合塗料メーカーの日本ペイントホールディングス(大阪府)が、同6位で自動車用塗料に強い米アクサルタ・コーティング・システムズの買収に乗り出していたことが英ロイターの報道で明らかになった。

 アクサルタの時価総額は約9200億円。日本ペイントは、翌22日に「報道されている会社に対して提案を行ったことは事実ですが、当該提案に対し両社間が合意に至るとの確約はありません」と正直なコメントを発表した。

 近年、世界の塗料業界では国境を超えた“陣取り合戦”がヒートアップしている。競争の構図は、売上高1兆円を超すジャイアント企業である蘭アクゾ・ノーベル、米シャーウィン・ウィリアムズ、米PPGインダストリーズが第1グループを形成している。その次に、売上高5000億円前後の企業群が第2グループを形成する。

 日本ペイントは、世界最大手のアクゾ・ノーベルが第2グループに属すアクサルタと進めていた買収話が頓挫しそうな雲行きを見て、すかさずアクサルタに提案(内容は非公表)を持ち掛けたのである。

 2015年4月に就任した田堂哲志社長は、かねて「グローバル・ペイント・メジャーになる」と訴えてきた。これは将来的に第1グループに入るという意味だったが、ようやく本当に動いたのだ。