FC今治で採り入れた
「ハッピーノート」

岡田 同感ですね。僕も君たちの意見は聞いた、その上でこれになったというやり方。ウチは企業理念、ミッションステートメントがあって、その後に社員が会社に約束しますよという「プロミス」というものを作りました。でも作っただけじゃダメで、僕が全社員に向けて経営の状況はどうだ、プロミスに関してはこうだとメールで送るようにしています。

小泉 岡田さんのような強いリーダーシップは大切だと思いますね。

岡田 まあ、でも僕は経営の初心者なんで、ミスに気づかない。小泉さん、ちょっとウチに来て手伝ってよ(笑)。

小泉 いえいえ、岡田さんなら大丈夫だと思います(笑)。

岡田 正直、経営は大変です。体力勝負のところがあって、一人で走り回ってきたから、もっと若いうちにやっておけばなぁというのは感じましたね。でも、ウチには「ハッピーノート」というものがあって、社員がうれしかったこと、ハッピーになったことを書いています。

 9月のこけら落としで、スタンドで泣いている年配の女性のお客さんがいたそうです。社員が声を掛けたら「スタジアムが満杯で感動している。岡田さんが来たころ、どうせ腰掛けでしょぐらいにしか思っていなかった。私や周りの人もみんな否定的だったんです」と。そういうことが書かれてありました。そういうのを聞くと、やり甲斐を感じますよ。

小泉 ベンチャーは「夢」を持ってスタートして、お客さんが増えていくといつの間にか「使命」に変わっていくと思うんです。やっていてすごく面白い。

岡田 「夢が使命に変わる」ですか。いい言葉ですね。自分でも本当にできるのかなって思っていた5000人のお客さんを集めたことで、今は何でもできるような気がするんですよ。

小泉 不可能なことって人間が決めたものなら、変えられることのほうが多いと思うんですよ。つまりやりたいとか、変えたいとか、その熱量があるかどうかじゃないでしょうか。

対談の後半は2017年12月29日公開予定です