VR専門のインキュベータ
中国はハードウェアに強み

(左)HTC VIVEのロゴがここぞとばかりに並ぶVIVE倶楽部/(右)ガンフィードバックシステム。VR世界で銃を撃つと、実際に手元の銃のブローバック機構が働き、リアルな「発射した感」がある。こちらも機構はすばらしいがゲームの内容そのものには特筆すべきものはなかった

 深センにはHTC VIVEと連携したVIVE倶楽部という体験スペースがある。HTC VIVEは台湾のHTCが開発しているHMDで、Facebookの開発するOculusと人気を二分している。深センのVIVE倶楽部は、台湾のHTCと提携はしているものの、資本はすべて中国側が用意して開いたスペースである。

 同じビルにはVR専門のインキュベータが入居し、ここのインキュベーション施設で開発したものをすぐ1FのVIVE倶楽部で顧客に体験させることができる。

 VR体験は、画面内のゲームコンテンツのクオリティと、HMDを含めたハードウェアで構成される。「ハードウェアのシリコンバレー」深センだけあり、中国のVRはハードウェアに強みがあり、ガンフィードバックシステム、人間を進行方向ごとに傾けさせる台など、小さいものから大がかりなものまで多種多様なハードウェアが開発されている。

 筆者は日本でもっとも有名なVRクリエイターであるGOROMan氏と一緒にVIVE倶楽部を訪問し、いくつかのコンテンツを体験したが、このVIVE倶楽部のVRコンテンツも日本でビジネスにできるレベルではないと感じた。

GOROman氏が体験中のVRゲームマシン。身体の方向をつり下げたクレーンで検知し、床が進行方向に向けて倒れる無駄なハイスペックだが、動きとHMDの追従が悪くて、非常に酔う