ジャケットの内ポケットに
物を入れるべきでない理由

 大切な時に着る勝負服で自分が自信を持つことができれば、まずはそれで問題ありませんが、日常で着ていくには、もう1つ、非常に重要な要素があります。それは「着心地が良い」、「長持ちする」といった、いわゆる「機能性」です。サイズ感や色使いなどは自分に合っていたとして、機能性が今一つの時は、どのようにするのがいいのでしょうか?

 この時は、「自分軸」と「相手軸」のバランスで考えることが重要です。

「機能性」は、自分にとっての着心地などを差しますから、「自分軸」に該当します。もちろん自分軸も重要なのですが、これを重視し過ぎると、相手のことを思いやる「相手軸」が疎かになってしまう可能性があります。

 そこで、考えておきたいのが「どこまで自分軸を抑えても大丈夫か」ということです。「この程度なら自分軸を下げても、相手に良い印象を与えるためなら許容できる」という基準を作っておきましょう。

 たとえば、ジャケットの内ポケットにボールペンを差すのは便利なのですが、これはジャケットの型崩れを引き起こします。ジャケットを大切に着たければ、内ポケットには何も入れないのが基本なのです。このため、内ポケットにボールペンが何本も差さっている姿を目ざとい人が見ると、「面倒くさがりの人」という印象を持つことでしょう。どんなに多くても2本までにしておきましょう。

 また、携帯電話や財布をポケットに入れる方もいらっしゃいますが、2つとも一緒に入れるのはやめましょう。ジャケットの内側は着る人の内面が映し出されます。だからこそ、内ポケットにも注意を向けておきましょう。