国立大卒も年収900万も嘘
家なし金なし学なしの彼

「受ければ受かる(合格する)と思うよ。でも家が貧乏だから、あきらめたんだ」と言い、熊本大学卒ではなく、本当は高校卒だと告白し、さらに勤務先は外資系企業ではなくコンビニとガソリンスタンドのアルバイトの掛け持ちで年収は180万円。

 もちろん、都内にマンションなど持っておらず、保証人を用意できないので賃貸アパートすら借りることができず、両親とも折り合いが悪いため実家を頼れない有様で、今は20年落ちの軽自動車で車中泊を続ける毎日。街コン当日の服装も自前ではなくレンタルしたもの。唯一、嘘ではなかったのは、最近バイト先の人間関係が嫌になり仕事を辞めたことくらい。

 結局、今まで彼が明かした素性のうち「未婚」以外はすべて真っ赤な嘘だったのです。「私のことを騙して子どもまで作って信じられない!」と、美鈴さんが真っ赤な顔で激怒するのも当然といえば当然です。

 家なし金なし学なし。彼が何1つとして持っていないのに、お腹の中の子を少なくとも20年間育てていくのは、かなり厳しい状況です。だから美鈴さんは早い段階で出産をあきらめる決断を下したのですが、あろうことか彼が中絶に「反対」してきたのです。

「絶対にダメだ!きっと何とかなるから!!」と月収わずか15万円という薄給を棚に上げて、無責任なことを言い出します。

 美鈴さんは彼の予想外の反応に頭を抱えてしまいました。「子どもを育てるのにお金がかかるんだよ。私の病気のことを知っているでしょ!?私が働けなくなったらどうするの?」と言い返しました。

>>(下)に続く

>>後編『病魔に怯える32歳被災女性、人恋しさで街コンに行き騙され妊娠の地獄(下)』を読む