毎年続いた「手取り減少」
2018年は一段落
毎年1月に「今年の給与の手取り年収」を試算することを恒例行事としている。額面年収が同じであっても、制度改正があると手取りは増減するので自分の手取りは知っておきたいもの。今年の試算結果をお届けしよう。
手取り年収とは、可処分所得ともいい「実際に使えるお金」のこと。下記の式で求めることができる。
「手取り年収」=「額面年収」-「所得税+住民税」-「社会保険料」
意外に知られていないのだが、実は「手取り年収」はどこかに書いてあるわけではなく、自分で計算しないとわからないのである。
源泉徴収票には「額面年収(支払金額の欄)」、「所得税(源泉徴収税額の欄)」、「社会保険料」の3つの記載があるが、「住民税」は載っていない。給与明細にある1ヵ月分の住民税を12倍した金額の情報を加えて、はじめて自分の手取り年収がわかる仕組みだ。
今年の収入の源泉徴収票が発行されるのは、来年1月。自分で計算するなら1年も待たなくてはいけない。私が試算した2018年の手取り年収を、次のページで見てみよう。
扶養家族の有無・人数によって、所得税・住民税の額は異なるので、属性別に計算している(社会保険料は額面年収に対してかかるものなので、扶養家族の有無は影響しない)。