仮想通貨取引所のコインチェックから、1月26日に、ハッキングで約580億円相当の仮想通貨NEM(ネム)が不正に引き出された。2014年に発生した「マウントゴックス」での消失事故を超える被害額になったというので、注目を集めている。
重要なのは、この事件は一取引所のずさんな管理が引き起こした問題であり、仮想通貨システムの信頼性とは、まったく無関係ということだ。
これを教訓に、取引所のセキュリティを強化する必要がある。
また、仮想通貨保有者も、取引所に預けたままにしないなどの注意が必要だ。
ブロックチェーンの外で起きた事故
基幹システムのハッキングではない
この事故は、ブロックチェーンを用いる仮想通貨の取引システムそのものでなく、そのシステムを利用する取引所で起きたものだ。
仮想通貨の管理システムがハッキングされたわけではない。
いわば「基幹システムの外」で起きた事故だ。