先日の東京の大雪のニュースは中国でも報道されたが、話題になったのはテレビ映像に映った男子小学生の半ズボン姿や女子高生のミニスカート姿だった。近年、中国では子どもの体力低下や過保護ぶりが懸念されており、中国人の目には日本の子どもがやたらと“たくましく”見えるのである。(日中福祉プランニング代表 王 青)
先日の東京の大雪のニュースに
半ズボンやミニスカートの制服姿が話題に
この間の東京の大雪のニュースは中国でも大きく報道された。ただ、多くの記事の見出しが「東京大雪で交通機関乱れ、女子高生はミニスカート」などとなっていた。大雪の中で制服のスカートを履く女子高生、男子小学生の半ズボン姿の写真が掲載され、大雪よりも日本の子ども達の「寒さへの強さ」が注目されていたのだ。
実はこれは今に始まったことではない。日本の子どもの「薄着」は、以前から中国人の目に「すごい!たくましい!」と映り、ずっと話題となってきたものだ。
中国人旅行者たちは、冬に男子小学生の半ズボン制服の姿、女子中高生の短いスカート姿を見ると、10中10人が「わー、見て、すごい!寒くないですか!?」、「これしか着ないで、風邪ひかない?」と強く反応する。
バスで移動するときも、偶然に車窓から歩道を「薄着」で歩く子どもを見かけると、一同「わーっ!」となって、歩道側の車窓に集まり、一斉に視線を注ぐほどだ。
どうして、中国人旅行者は日本の子どもの薄着姿にここまで興味を示すのか。
それには最近の中国の子どもが「昔に比べ、弱くなってきたのではないか」と感じる人が増えてきたからである。