「手取りを増やす」ためには、税金の仕組みを知ることが早道。新刊『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』から、抜粋してそのエッセンスをご紹介します!

退職金の受取り方法によって、
手取りが130万円も増える!

本書第4章では「60歳以降の手取りを増やすワザ」をご紹介します。

このワザは、60歳を過ぎてから知るのでは手遅れになることが多いので、50代のうちからワザを知り、準備しておくことが肝心です。

もちろん、40代など若い世代の人も早くから知っておいてソンはありません。知らないだけで手取りが100万円以上違ってくるのであれば、ぜひご一読を。

まず、下のグラフを見てください。

60歳を過ぎてからでは手遅れ!<br />定年後に手取りを増やすワザ<br />

退職金の受取り方法を「一時金」か「年金」か、選べる場合の試算です。「年金受取り」をすると、勤務先がそのお金を運用し続けてくれるので、「額面収入」は、増える利息の分「年金受取り」が有利になります。

ところが「手取り収入」では、結果は逆転。年金は2%で運用されるにもかかわらず、「一時金受取り」が130万円も多くなるのです。

どんなカラクリがあるのか、次回からすこしずつ解説しましょう。

深田晶恵(ふかた・あきえ)ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。1967年生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である生活設計塾クルーのメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じてマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上、「すぐに実行できるアドバイスを心がける」のをモットーとしている。ダイヤモンドオンライン、日経WOMAN等でマネーコラムを連載中。主な著書に『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版』『平均寿命83歳!貯金は足りる?定年までにやるべき「お金」のこと』(ダイヤモンド社刊)『共働き夫婦のための「お金の教科書」』(講談社刊)ほか多数。