ではどうしてこんなに流行ってしまったのか?

 専門家は2つの理由を挙げている。

 1つは、毎年2~3月に流行するB型が、今年はやけに早く、たとえば2017年9月には、横浜市でB型インフルエンザウイルスによる集団感染が発生し、初発区では2ヵ月以上にわたる地域流行が見られたこと。B型はその後も流行り続け、12月からは例年通りA型が合流。2つの型のウイルスが同時に流行することで、患者数を押し上げていると考えられる。

 もう1つは、ワクチン製造の遅れによる供給量の不足。流行シーズン前の接種ができないままインフルエンザにかかってしまった人も、相当数いるはずだ。

もはやパンデミック?
流行は世界中に広がっている

 実は今季、インフルエンザは世界中で大流行している。

 アメリカでは、約10年ぶりの大流行で、1月27日に終わった週に入院した患者は人口10万人当たり51.4人に達した。同週に16人の子どもが死亡し、流行開始以来の子どもの死者は53人になったという。

 米疾病対策センター(CDC)の発表によると、流行しているのは、A型H3N2型ウイルス。年齢別では65歳以上の高齢者や5歳以下の子どもが入院するケースが目立っている(ロイター=共同による)。

 A型のH3N2ウイルスは、季節が逆の南半球・オーストラリアで一足先に大流行し、入院病床の不足、待機手術の延期など影響が続出。日本でも、ある週刊誌が「この冬は殺人インフルエンザが上陸してくる」と警鐘を鳴らしていたが、結局、流行っているのはB型、A型H1N1で、A型H3N2ウイルスは3番目に留まっている。