トヨタ 新型ハイラックスZ、実力トラックが世界で愛され続けるワケ【試乗記】トヨタ・ハイラックスZ ハイラックスは世界累計販売台数が1730万台を超える 生産はタイ工場 充実装備のZとシンプルなX(6SAT 326万7000円)の2グレード構成

ハイラックスが13年ぶりに復活デビューした。サイズは全長が5335m/m。ユニットは2.4リットルクリーンディーゼル(150ps)、定員は5名。生産はタイ工場。扱いは輸入車になる。

ハイラックスが13年ぶりに
日本市場に復活

 トヨタの小型ピックアップトラック、ハイラックスが13年ぶりに日本市場に復活した。現在約9000台走っている旧型車の買い換えに加え、新規の需要を見込んで発売に至ったそうだ。

 メーカーはこれまで2回、復活計画が持ち上がったという。だがリーマン・ショック(2008年)などの影響でそのつど立ち消えになった。今回復活に至った経緯は、大きな外的マイナス要因がなく、新世代ディーゼルエンジンの開発が順調に進んだためだ、と。

 久々に対面した新型ハイラックスを見て、まず受けた印象は「大きい」だった。ボディサイズは、全長×全幅×全高5335×1855×1800m/mに達する。昔は4ナンバー(乗用車の5ナンバーと同値)枠内に収めていた全長は5mオーバー、全幅は1.8mを大きく超える。

 大型化の理由は、主要マーケットの要望を取り入れたため。海外で販売されている日産や三菱製のピックアップもほぼ同値である。フロントのオーバーハングの延長は、歩行者保護対策のほか運転支援システムのレーダーなどを装備するためでもあった。