1.4ターボの新開発直噴ユニットは、136ps/21.4kg・mを発生。トランスミッションは6速AT。駆動方式は電子制御4WD。走りが楽しい便利SUVである。
新開発1371cc直4DOHC16Vターボを搭載
スポーティモデル
スズキのクロスオーバーSUV、エスクードに走りが楽しい新グレードが登場した。1.4ターボである。ネーミングどおり、新開発1371cc直4DOHC16Vターボを搭載したスポーティモデルだ。パワーユニットは新型スイフト・スポーツと基本的に共通。直噴システム、マルチホール燃料インジェクター、精密過給圧コントロールなど最新技術が惜しみなく投入され、パワースペックは136ps/5500rpm、21.4kg・m/2100~4000rpmと高水準。従来の自然吸気1.6リットルエンジンと比較して19ps/6.0kg・m、トヨタC-HR用1.2リットルターボ比で20ps/2.5kg・mのアドバンテージを誇る。JC08モード燃費は16.8km/リットル(レギュラーガソリン仕様)。トランスミッションはパドルシフト付き6速ATである。
走りは力強い。1.4リットルターボは低回転域から太いトルクを発生。1220kgの軽量ボディを思いのままに走らせる。加速は鋭く、通常の交通の流れに乗るには右足をそっと踏み込むだけで足りる。アクセルをワイドオープンすると、ドライバーの体がシートバックに沈み込むほど強烈なダッシュが展開する。メーカーは1.4リットルターボを「2リットル自然吸気エンジン並みの実力の持ち主」と説明するが、体感的にはそれ以上だ。とくに高回転域の伸びは刺激的でスポーツSUVを名乗るのに十分な駿足ぶりを披露した。なお、日本仕様も欧州仕様もトップスピードは200km/hに達する。
走りに大きく貢献しているのが6速ATだ。有段ミッションならではの加速フィールは、ドライビングに自然にリズム感をもたらす。変速はシャープでパドルシフトの操作性は良好。100km/hクルージング時の回転数は1800rpmと低い。静粛性はハイレベルだ。