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直近決算の営業利益予想が昨年比2倍増&上方修正!
石川祝男社長に聞くバンダイナムコHDの強さの理由

石島照代 [ジャーナリスト]
【第26回】 2012年2月20日
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石川:弊社が展開しているアミューズメント施設にも、震災後たくさんの方にお越しいただきました。震災後、一ヵ月くらい笑顔を作れなかったお孫さんが、弊社の施設で実施していた「プリキュアなりきりスタジオ」でやっと笑ってくれたというお話も伺い、あらためて我々のビジネスの社会的重要性を痛感した次第です。

石島:バンナムHDのナムコ直営施設を含め、全国のアミューズメント施設、特にイオンやイトーヨーカドーに代表されるSC(ショッピングセンター)内施設は好調だったと聞いています。屋外で子どもを遊ばせることが不安だというお母さん方が、たくさん来店したようですね。

石川:子どもは遊びたいですからね、親がいくら良かれと思っても、家の中に閉じ込めてもおけないし。買い物ついでに遊びに行ける手軽さもよかったのでしょう。買い物がてら遊ばせてやろうというのはごく当たり前の発想だと思いますよ。

勝因その1・「仮面ライダー」の価値観が、
世代間継承され、幅広い支持をあつめた

石島:それでは本題ですが、まずは全体の業績確認からお願いします。今年は2009年からスタートした3年中期計画の最終年に当たりますが、売上高からは計画が順調に推移していることが分かります。

 また、バンダイナムコHDは、玩具ビジネスを手がける「トイホビー部門」、ゲーム(業務用筐体、家庭用、SNS系など)や映画のビジネスを扱う「コンテンツ部門」、そして「ナムコ・ナンジャタウン」などに代表される施設運営を手がける「アミューズメント施設部門」の三部門が柱でしたね。その中で特にトイホビー部門とコンテンツ部門が高収益の牽引役となっているようですが、好調の理由を具体的に教えてください。

石川:まずトイホビー部門ですが、国内では「仮面ライダー」シリーズ、「海賊戦隊ゴーカイジャー」人気が大変盛り上がりました。また「ドラゴンボールヒーローズ」などのデジタルカード、「バトルスピリッツ」などのトレーディングカード、「プロ野球オーナーズリーグ」などのカードゲームも売上に貢献しました。

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石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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