働き方改革における裁量労働制が、今国会で成立しなかったことを残念に思う筆者

 このような多国籍メンバーと一緒に働くと、文化・価値観が違うので、どうしても受け入れ難い他者との確執が生じる。しかし確執は外国人だけでなく、日本人同士であっても生まれるものだ。他者と助け合いワンチームとなるなら、確執なく上手くやっていきたいと思うのは、グローバル社会でも同じだ。

 グローバル社会には、ちゃんと他者との確執を緩和してくれる言葉が存在する。「Assume Best」だ。「違っているから批判する」のではなく「相手には相手なりの考えがあってベストな対応を尽くしてくれている」といった意味合いの言葉だ。この言葉を聞いてから、筆者は人を批判するより先に「この人なりにベストな考えを言ってくれたのだろう」と感謝できるようになった。

 徹底した個人主義・実力主義のグローバル社会で生きる人々は、特別な価値観や文化を持っていても、個々の異なる文化や考えを尊重し合っているのだ。日本人同士であっても、他者との違いを尊重する働き方、人との接し方が求められることは同じなのだ。

筆者が「ジャパニーズ・エルビス」と
外国人から呼ばれている理由

 くだらない例えだが、筆者は外国人から「ジャパニーズ・エルビス」と呼ばれることが多い。海外では「リーゼントヘア」という言葉が一般的でないので、筆者がエルビス・プレスリーに憧れて同じ髪型にしていると誤解されるのだ。いくら訂正しても、外国人は大ウケ、大喜びしてハイテンションで接してくるので、こちらの言い分を聞き入れてもらえない。

 筆者のリーゼントは、ゴッドファーザーや日本の任侠映画に出てくる男たちに感銘を受け、「男の生き様」を貫く覚悟で始めた髪型なので、まったくもって不本意に思う。しかし外国人の価値観では「リーゼント=エルビス」だから仕方がないため、あえて「ジャパニーズ・エルビス」と呼ばれることに甘んじている。