百貨店衣料品の売上高は百貨店総売上高のトップであるが、食料品に肉薄されているうえ、勢いではインバウンドで絶大な支持を集める化粧品に負けている。消費者は百貨店を一通り見て回った後、都心部にあるしまむら、ユニクロで購入するというスタイルも増えそうだ。

戦略転換の裏には
今後のネット戦略が潜む

 もちろん、しまむらは基本の地方のロードサイドにも出店は続けるが、そんな戦略転換の裏には今後のネット戦略が潜んでいる。

 しまむらがネット通販を開始するということは、過去記事『「しまむら」までもネット通販参入、百貨店は窮地に追い込まれる』に書いた。

 それが進展してきて現在、自前のサイト構築だけでなく、アマゾンジャパン、楽天、ヤフーや「ゾゾタウン」を展開するスタートトゥデイといったショッピングサイトへの出店交渉を行っているというのだ。

 ネット通販への参入は一部業界筋では「遅きに失した」という指摘もあるが、衣料品のネット通販が混とんとしている今ならまだ間に合う。

 しまむらではネット通販にあたって、「年代層別」「カテゴリー別」というくくりで展開する方針といわれる。例えば「しまむら(寝具インテリア館)」という“出店”形態をとる考えだ。

 店舗は現在、各カテゴリーをフルラインで揃えているところが多く、探す楽しみを残しながらネットでは簡便に商品を探せるようにしていく方向と見られる。

 つまり、超都心への出店はこのネット戦略のショールーム的な位置づけであり、旗艦店を超都心に設置したいのである。