「今日のランチはどこに行こうか」から、「仕事を辞めるか、続けるか」まで、毎日は選択の繰り返し。『20代に伝えたい50のこと』(ダイヤモンド社)の著者秋元祥治さんは、「そんな時、おススメの選択基準がある」と、語ります。本連載では、『20代に伝えたい50のこと』から抜粋しながら、メッセージをお伝えしていきます。

やるか、やらないのかの選択基準。おススメの方法があります

先の想像できる選択は、もうそれで生きたことにして、想像できない選択を選んでみる

 毎日は、選択の繰り返し。大学生であれば、サークルやバイトをどこでするか。そして、どんな会社に就職するのか、というのも大きな選択です。

 社会人になれば、どの仕事を選ぶのか、仕事を辞めるか続けるかも選択。転職をするしないやどこへ行くかも、恋人とのことも結婚だって人生の大きな選択。もちろん、今日のランチはどこに行こうか、この週末は何をして過ごすのか。試験前の晩に勉強をもう少しがんばるか、軽く仮眠をしようかと迷うのも選択。

 大きなものも小さなものも、どれも選択なのです

 そんな時に、感性や直感で「えいっ!」って決める人もいるでしょう。ロジカルに選択肢を洗い出して、それぞれのメリット・デメリットをじっくりと比較検討し、優先順位を決めていく……という人もいるでしょう。

 誰もが感覚や思いつきとともに、時に論理的に整理し物事を決めています。

 もちろん、僕もそうです。

 でも、もうひとつ僕自身が重視していることがあります。それは、もしも自分自身を、僕が空から見下ろしていたとして「あ、あいつの判断や選択は、なかなか面白いねぇ」と思えるか、ということです。

 数年前、お世話になった先輩方に声をかけていただき、3ヵ月ほど国会議員の秘書をさせていただいたことがありました。自身で経営をする傍ら、議員秘書をするというのは非常に困難なことは容易に想像がつきました。

 一方で、そんな経験はとても稀有なことも、おそらく間違いがない。そんな中でやはり頭をよぎったのは「空の上からの僕」の視点。

 「スタッフも抱えて経営しながら、議員秘書を掛け持ちするなんてアホやなぁ。けど、面白い経験をしてるな、アイツ」って。

 たとえば大学を休学してみるということ。今の仕事を一旦離れて、青年海外協力隊で発展途上国に飛び込んでみるということもよいかもしれません。

 空から見下ろし面白いと感じるものは、きっと普通じゃない選択肢。先が見えなくて、ついビビっちゃってなかなか選ばない判断、ということなのかもしれません。言い換えれば、先の想像できる選択は、もうそれで生きたことにして、想像できない選択を選んでみること。と言ってもいいかもしれません。