去る日曜日、東日本大震災の発生から7年を迎えました。故郷を離れ、遠くの地へ移り、不自由な生活を余儀なくされている避難者の数は7万3000人(平成30年2月27日現在、復興庁調べ)。今回の相談者・山本景子さん(42歳)は、福島第一原発の事故をきっかけに自主避難した1人で、今春、高校入学を控える娘さんの高校進学の準備金にも事欠くほど生活に困窮していました。(露木行政書士事務所代表 露木幸彦、文中はすべて仮名)
再婚を知った元夫が
娘の養育費の支払いを拒否
「6年間、娘を1人で育ててきて、どんなに苦労したか…あいつは全然、分かっていないんです!それなのに今の旦那と結婚したら『養育費を止めるから』って。娘がどれだけ頑張って高校の受験勉強をしているか、これからお金がかかる時期なのに、うちだって全然、余裕がないんです!!それなのに私が再婚したから養育費を払わないだなんて……」
<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
元夫:羽野光二(42歳)→会社員(年収500万円)
妻:山本(羽野)景子(42歳)→パートタイマー(年収100万円) ☆今回の相談者
長女:山本(羽野)優愛(15歳)→中学生
現夫:山本義人(36歳)→NPO職員(年収300万円)
今回、私の元に相談に来た景子さんはバツ1で中学3年生の娘がいるとのこと。元夫からは娘の優愛さんに養育費が支払われてきたのですが、昨年、景子さんが再婚。優愛さんは再婚相手と養子縁組し、新しい家族関係を築きました。