思い出したい
「次世代の育成への関心」

 ミドルが未来への希望を描き直し、自己信頼を高めるために、組織が取り組める事柄の3つのポイントを示した。これらの施策を通じてミドルの自己信頼が高まり始めたなら、もう一つ思い出してほしいポイントがある。「次世代の育成への関心」だ。

 次の世代にまで残るような何かを生み出し、だれかを育てながら、一緒にそれを実現する道のりを歩む。その過程では次世代に焦点を当てた、新たな目標やなすべき仕事が見えてくる。次世代の育成は、「未来への希望」の描き直しにつながる。

 人材が競争力の源泉であり、重要な経営資源であるならば、人材育成は人事や管理職のみが担うものではなく、ミドルを含むすべての社員が日常的に取り組むべきテーマだ。役職の有無にかかわらず、専門職であっても、ミドルには若手の育成が期待される。それは組織の要請であると同時に、自身のためにもなることだと、ミドルは認識するべきだ。ミドルは若手に、自分の成功談や失敗談といった、自分が主役の話をすることで、「かけがえのない自分」を感じられる。アドバイスを若手に感謝されることで、「良好な人間関係」も実感できる。ミドルが次世代の育成に積極的にかかわることは、自身の自己信頼を高めることにもつながるのだ。