シンプルな方法でもスゴイ銘柄は見つかる!
内需関連の好業績・割安な小型株が11年秋頃から順調に上昇している。本誌の昨年12月号(10月21日発売)で、株式ライターの小泉秀希さんは、その観点で12銘柄紹介してくれたが、そこから大きく上昇する銘柄が続出した。特に、厨房機器リサイクルのテンポスバスターズ(2751)などは、一時2倍以上にまで上昇した。
この展開はまだ続くのだろうか。
小泉さんは、「欧州問題のような難解な問題もあり、正直なところ景気や相場の展開を読むのは難しいです」と言いつつ、「でも、世界経済の動きに左右されづらい内需関連企業は、リストラ努力なども実って好調がまだ続きそうですし、何より、PERやPBRから見て超割安な銘柄がゴロゴロしているので魅力的だと思います」という。
そうした見通しの中で、銘柄はどのように選んだらいいのだろうか。これについては12月号で紹介したのと同じく、「好業績で、低PER、チャートが上昇トレンドという3条件で選んでいくのがいい」(小泉さん)とのこと。
好業績かどうかは、売上高や経常利益が伸びているかを確認する。直近で上方修正を出していたらなおいい。PERはできれば1ケタのものが魅力的だ。
さらに、チャートは、13週、26週移動平均線の2線が上向きで、株価がその上に乗っているような典型的な上昇トレンドのものが良いというのが小泉さんの考え方だ。
なお、業績上方修正銘柄や、業績拡大銘柄を探すには、上図で紹介しているように、証券会社サイトのニュースや、日経新聞の業績記事を活用するのが便利だ。
また、小泉さんは、「今年に入ってからの傾向として、より地味な目立たない銘柄にまで投資資金が回り始めて、値動きが良くなってきている」と指摘する。
具体的には、「好財務で、PBRが1倍を大きく割り込んでいるような銘柄も、業績が安定しているような銘柄なら、狙い目になってくるのではないか」(小泉さん)とのことだ。