プロテストに合格
プレーよりも教えるほうが難しい

 父親のもとで何年か修業して、プロテストには何とか合格できたが、父親と一緒に仕事をしてみると初めての人にゴルフクラブの握り方を教えることが、こんなに難しいことだとは思わなかった。

「頭であまり考えずに軽く握って、クラブの重みで自然におろしてください」と言ってもボールとクラブが当たらない。当たらないから力んでしまう。そうすると余計にゴルフが難しく感じてしまう。

 そして、Bさんもどう教えたらよいのか悩んでしまう。そんなストレスから、朝自宅から出る時に胃の痛みを感じるようになった。3歳から当たり前にゴルフをやってきたBさんは、ボールが当たらないという感覚がまるでわからないのだ。

 そんな人も、父親が教えるとすんなりとクラブがボールを捉える。

「何が違うのだろうか?」その答えが出なくていつも胃に不快感が残る。父にあって、自分に足りないことは、経験だけではないと感じていた。

韓流ドラマの流行で
まさかの予約殺到

 Bさんはこの数年、母親くらいの女性を教えることが苦手になってしまった。その理由は韓流ドラマブームが背景にある。その世代の女性から必ず、「先生は○○(韓流ドラマのタレント)に似ていると言われない?」と言われるからだ。

 その俳優に人気が出ると同時に、40代以上の女性の予約が増えた。1人教えていると後ろで、待っている女性がいて、「先生、私も教えてください」とやってくることが続いた。

 インターネットの誰かのブログで、韓流タレントのそっくりさんと写真入りで自分のことが紹介されているのを発見したとき、Bさんは愕然とした。電話やインターネットでレッスンを予約してくる年配の女性に少しだけ恐怖を感じてしまうのだ。