誰しも「離婚」に対し、不安なイメージを持っています。それもそのはず。離婚する前と後とでは、すべてが180度変わってしまうのだから。不安の中身は人それぞれですが、やはり、「お金の不安」は常に付きまといます。「離婚したら、やっていけるかどうか」と妻は自問自答を繰り返すわけですが、その結果「してはいけない」という答えを出しているうちは、離婚する方向に話を持っていくなんて100%、いや120%無理です。

 では、どうしたらいいのでしょうか。

 そもそも、妻はなぜ「離婚したらやっていけない」と結論付けたのでしょう?それは「お金の不安」で頭がいっぱいだから、です。だからこそ、あなたの力でその不安を解消してあげればいいのです。自問自答の答えは、きっと正反対の方向にひっくり返るでしょう。「離婚しても、やっていける」と。

放っておくと妻の「不安」は
際限なく拡大していく

 ところで「不安」というものは、抽象的で、曖昧で、漠然としていればいるほど、余計に恐ろしく感じるようです。なぜなら、不安の「正体」が見えないと勝手な思い込みで錯覚を起こし、それが本当は小さいかもしれないのに実物以上に大きく感じ、そのせいで不安が倍増してしまうからです。

 あなたの妻も、離婚後の生活について、「何となく怖い、恐ろしい、不安だ」と思っているだけ。きちんと自分で動いて、調べて、計算して、不安の中身を知ろうとしていない可能性があります。

 たとえば、どのくらい稼げる仕事があるのか、新しい住居の家賃はいくらなのか、引越費用や新しい家財などの購入費、敷金礼金はいくらなのか、夫婦の貯金はいくらあるのか。そうしたことを何も調べずに、「よく分からないけれど、とにかく、すごく大変そうだから、そんなのは嫌だ」と考えているかもしれません。。だったら、あなたが不安の中身を暴露してあげましょう。具体的な数字を示し、妻に「思っていたよりも不安は大きくない」と思わせることができれば大成功です。

 まずは離婚後の生活において、妻にお金がいくら必要なのか、支出の内訳を積み上げてその合計額を割り出します。その次は妻の収入を予測し、さらに「妻の収入-支出」の差額を計算します。そうすると、必ずと言っていいほどマイナスが発生するはずです。

 だから、あなたがそのマイナス分を何らかの形でバックアップし、離婚後の生活における収支が「プラスマイナスゼロ」になるよう工夫をするのです。たとえば、離婚するときに、夫婦の財産のなかからまとまったお金(一時金)を妻に渡す、離婚後も毎月生活費を援助する、妻が安定した収入を得られるよう就職の手伝いをする、離婚後のアパートを夫の名前で契約し家賃を夫が負担する、などです。