自由に使える貯蓄がなく
娘の幼稚園の費用に窮する

 そんな折、娘が幼稚園に入園する時期がやってきました。しかし、入園にかかる費用を計算してみると、「自由に使える貯蓄がない」ということに気がつきました。それもそのはず。よかれと思ってやってきた積み立ては、すべて支払う目的があるもの。時期がきたら支払わなければならず、なくなってしまうのです。

 ボーナスも、すでに使ってしまっていたので、ほぼ残っていません。つまり、貯蓄できない状況にあったのです。毎月、カツカツで頑張ってきたはずなのに、努力してきた結果が何も残っていない報われない状況だったのです。

 焦った妻は、Uさんに相談しました。ところが、「君はよくやってくれている」「もっと稼いで貯蓄ができるようにするから」との返事が返ってくるだけで、家計のやりくりに関する改善策は何も言ってくれません。「もう無理だ」と考えた妻は、家計相談にやってきたのです。

 ただ、妻は自分を責めていました。「夫は褒めてくれる。なのに、こうなっているのは、私の頑張りや工夫が足りないんだ」と。Uさんが、家計管理を丸投げしている、そして改善に向き合わないとは考えなかったのです。

 そもそも、「家計は妻に任せているので大丈夫です」という夫の多くは、家計と向き合っていません。自分が困らず暮らすことができていれば、それでいいのです。貯蓄ができていないことが将来的に困るだろうとは考えず、ただ「今がうまくいけばいい」と思っているのです。

 Uさんの家庭も、このままでは妻一人がもがき続けることになると思いました。どれだけ頑張っても、一人で考えていては、なかなか答えは見つかりません。やはり、一番近い存在である夫のUさんがフォローしてあげることが最適なのです。