スタートアップ企業を舞台にした「反・東電連合」で、東ガスは東電との戦いを優位に進められるか Photo by Yasuo Katatae

 電力・ガスの小売り自由化で東京電力ホールディングス(HD)と激しいつばぜり合いを演じる東京ガス。その東ガスがあるスタートアップ企業へ出資したことが、エネルギー業界で話題に上っている。

 その企業とは、電流の直流と交流の変換技術を応用して電力融通システムを開発したデジタルグリッドだ。電力業界のゲームチェンジを狙うダークホース的な存在として、注目を集めている。

 デジタルグリッドはブロックチェーン技術を生かして、電力の融通と売買を自動で行うプラットホームを提供。2019年からの運用を目指している。太陽光や風力といった再生可能エネルギーを含む分散型電源の発電量と消費者の電力需要を、プラットホーム上の“市場”で直接結び付けて取引をする画期的な仕組みだ。

 これは電力会社と消費者が相対で契約する従来のビジネスモデルとは全く異なる。電力会社を経由せずに“市場”で自由に電力を売買できるため、特に既存の大手電力会社は戦々恐々としているのだ。

 首都圏に1100万件の顧客基盤を持つ東ガスは、電力融通と売買の仲介役を担うサービスプロバイダーとして、このプラットホームに参画するとみられ、業界へのインパクトは甚大だ。