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就活学生に見られる
“銀行離れ”

 就職活動に臨む大学生の人気企業ランキングを見ると、彼らが世の中の大きな変化を機敏に感じていることがよくわかる。就職ランキングは、彼らの本音を把握するよい材料だ。

 今年は航空会社や総合商社などへの就職希望が目立つ。世界経済全体が好調さを維持する中、多くの企業は海外進出に積極的だ。人気ランキングはそうした傾向を反映しているといえるのだろう。

 今年のランキングで注目されるのは、メガバンクの人気が低下したことだ。少し前までは、外資系を含め大手金融機関に就職し、M&Aやトレーディング分野での活躍を夢見る学生は多かった。それに比べ、金融機関で働くことの魅力度は低下しているようだ。ある意味、「就活学生の銀行離れ」と言ってもいいかもしれない。

 一方、IT関連分野での就職を目指す学生が増えている。スマートフォンの登場以来、ネットワークテクノロジーが社会を変えた。“モノのインターネット化(IoT)”、金融ビジネスとITテクノロジーを融合した“フィンテック”など、ITテクノロジーが、既存ビジネスに変革をもたらしている。

 ITテクノロジーが既存のビジネスをのみ込み、新しい社会を形成してきたともいえる。そのエネルギー、ダイナミズムに魅了される若者が増えているということだろう。

就職戦線異状あり
低下する大手銀行への就職希望

 数年前まで、就職活動中の学生と話をしていると、ほぼすべての人が銀行を中心とした金融機関への就職を一度は考えたことがあったように思う。