自慢の歯に起きた異変を
知覚過敏と自己診断
友美さん(仮名・31歳)は、まあまあ健康には自信がある。中高時代はバスケット部に所属し、チームは地域の大会で優勝したこともあった。スポーツ好きは今も変わらず、地元の仲間とフットサルチームを作り、週1回は汗を流す。引き締まったプロポーションが自慢のアスリート女子なのだ。
ただし、肩こりがひどいほか、時々頭痛がつらくて鎮痛剤を服用することがある。加えて、口を開閉する際にアゴの付け根あたりがカックンカックンと音がする顎関節症気味。でも、病院に行くほどの不調は何もないし、会社の健康診断でもひっかかったことがなかった。ゆえに…
「それくらいの不調は誰にでもあること」
と、まったく気にせず過ごしてきた。実際、周囲の女性で、肩こりがない人には会ったことがないし、皆多かれ少なかれ顎関節症気味なのだ。
しかし最近、そんな“健康自慢”の友美さんに、小さな異変が起きた。
最初は、冷たいものを飲んだり食べたりするとしみて、歯にキュッと痛みが走る症状だった。
「痛っ」
驚いて顔をしかめたが、痛みはすぐに消える。冷たいものを口にしない限りなんともなかったため、歯磨き粉のテレビコマーシャルでよく見る「知覚過敏」と自己診断。当該の商品を購入し、せっせと磨くようにした。