第一に必要なことは健康管理

 次に、ひとりで生活を始めてみると、第一に必要なことは、自らの健康管理であることが直ちに了解されるだろう。ごはんを食べるためには、働かなければならないが、毎日元気に働くためには、まず何よりも健康でなければならないからである。したがって、親の家を出た新社会人は、よく寝てよく食べてよく運動し、自らの体調を自分で完全にコントロールできるように努めるべきである。

 たとえいくら優秀な人であっても、体調がよくなければ、その能力を十分に発揮することはできない。また、それだけではなく、体調がよくなければ、判断力も自ずと鈍るのだ。体力がなければ、急な仕事が入ったとしても残業もできない。社会人にとって健康管理の重要性は、いくら強調しても強調し過ぎることはないと考えるものである。

自らへの投資が
一番収益率が高い

 健康管理の次に大切なことは、自らへの投資を怠らないことである。新社会人のバランスシートを書いてみると、おそらく負債は奨学金の返済などが中心であり、若干の貯蓄はあるかもしれないが、資産のほとんどは、新社会人自身であることが普通であろう。現価に引き直せば、おそらく新社会人は1億円以上の価値(≒生涯給与)があると推察される。だとすれば、最大の資産である自らへの投資を怠らず、この1億円を2億円、3億円へと高めていくことが(株式やFX等への投資以上に)最も収益率の高い投資となること請け合いである。

 ところで、自らへの投資とは何か。どのように自らに投資を行えば収益率が上がるのか。それは、何も語学の習得や資格の取得等に限られるものではない。インプットを増やすこと、すなわち、学ぶことは、すべて自らへの投資と考えるべきである。そして、人間は「人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶ」以外に学ぶことのできない動物である。