シンプルかつシニア女性が
キレイに見える服を作った

 売り上げも好調で、販売スタートをした2016年で3.7億円、18年3月の現時点で累計6億円を記録している。今シーズンは全15型を展開する予定で、雑誌「ハルメク」、インターネット通販「ハルメク通販サイト」で購入が可能だ。首都圏、京都、福岡には直営ショップもある。

 今回は、ハルメクでこの「3Dセリジエシリーズ」の商品企画を担当した方にお話を聞いた。また同商品の愛用者の方を集めた座談会の見学をさせてもらった。

シニア女性向けのヒット商品を開発する浅野さん
座談会の仕切りから、商品企画開発まで一貫して手がける浅野さん。座談会に出席したシニア女性たちからの信頼も厚い

 まずは「3Dセリジエシリーズ」が開発されたきっかけは何だったのだろうか?商品企画を担当する同社ファッション課の浅野永さんに聞いてみた。

「よくお客様から言われていたのが、『華美ではなく、シンプルで長く着られる服が欲しい』というご意見でした。もちろん当社の商品でもシンプルなものはあったのですが、どうしても従来のサイズの測り方だと体型に合わず着づらい。そこでシニア層の女性の体型にフィットした服を作るため、3D人体計測という技術を導入したのです」

 3D人体計測とは、医療機器のように多方面からのセンサーで体を立体的にスキャンする技術だ。これにより肩やバストやヒップの位置が、若い人とはどう違ってくるのかという傾向が分かるのだ。また、360度で体型を測るために、平面での計測では見えなかった数値がたくさん見えてくる。開発時は130人の体型を計測したというが、現在は200人以上の計測データがあるという。

「この技術はシンプルな服だからこそ活きてくると思います。もし華美な服でしたら、デザインでいくらでもカバーできますからね」(浅野さん)