新入社員の五月病もひどいと鬱状態になってしまうことも…
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毎年5月の連休明けになると、話題になるのが「五月病」。新入生や新入社員のように新しい環境や慣れない環境に入った際に生じる精神的に不安定な状態を呼ぶものだが、中には重度の鬱(うつ)状態に陥ってしまう人もいる。現在、食品ロス問題専門家・消費生活アドバイザーとして活躍している井出留美さんは、かつて海外ボランティアの現場で鬱状態になった経験がある。そのつらかった経験と対処法について執筆してもらった。

途上国のボランティア活動で
鬱状態になって緊急帰国した筆者

 4月に入社した新入社員の人も、長い人で9連休を過ごし、緊張の糸がほぐれたところだろう。

「五月病」はこの時期、毎年話題にのぼる。私は「五月病」になったことはないが、「鬱(うつ)」状態になった経験がある。

 本当につらく、この世から消え去りたかった。五月病とは違うが、その時のどん底の気持ちと、そこから這い上がった経験が、誰かの役に立つのであれば…という思いで書いてみる。

 私は途上国で、国から派遣された青年海外協力隊のボランティアとして2年近く過ごし、気付いたら、物事を決められない優柔不断になっていた。

 訳もなく涙が出る。自覚症状はなかった。事務局の顧問医と国際電話で話した。「そういう状態の人」というのは、医師であれば、話せば判断がつくらしい。

「明日、帰国しなさい」と指示が出て、まさに着の身着のまま帰国した。空港へ行くまでの間も、飛行機に乗っている間も、ずーっと泣いていた。あの涙はなんだったのだろう。