3列シートのSUV
マツダCX-8がデビュー
3列シートのSUV、マツダCX-8がデビューした(17年12月発売)。最初から結論めいた話になってしまうが、ルックスも、走りも、使い勝手も……仕上がりは上々。なかなか魅力的なSUVである。
ボディサイズは全長×全幅×全高4900×1840×1730m/m。余裕ある3列シートのキャビンを考えれば、納得がいくサイズだ。なお全長と全幅は、上級ミニバンのトヨタ・アルファード(同4915×1850×1850m/m)よりわずかに小さい。1730m/mの全高を「高い」と感じるのはクルマのそばにいるときだけ。少し離れれば、「のびやかで均整のとれた、いいプロポーションだな」と実感するだろう。
ルックスはひと目で最新マツダ車とわかる。3列シート車だが「生活臭がない」のはうれしい。ここはCX-8のけっこう大きなプラスポイントだと思う。
インテリアのイメージはCX-5と共通するところが多い。質感は全体に引き上げられている。しかし、ディテールのデザインや造り込みには少し物足りないところが残る。
3列目シートはフロアが高いものの、スペース面は十分な実用性があるし、シートの作りに手抜きはない。3列目シートへの乗り降りは、2列目シートがベンチ式の7名乗りを選ぶと高いフロアに少々手こずる。キャプテン式の6名乗りを選べば問題はない。