ミドル以降は「仕事優先、家庭は二の次」
思考になりやすい

 結婚生活は互いに関心を持ち、暮らしの中で起こるあれこれを夫婦で共有し、共感し合わなければ続かないものだと筆者は思うが、残念ながら、こと今現在、中年以降の男性は、往々にして「仕事優先、家庭は二の次」思考になりやすく、自分にとって一番大切な家族を優先順位の最下位に置いてしまいがちだ。

 たぶん、油断と甘えが出て「家族だから許される」の果てに「俺の方が先に逝くから、妻が自分を看取ってくれるだろう」という、根拠なき自信だけを持っているのだと思われる。

 元々は他人である夫婦のどちらかが相手への関心を失ったならば、それは夫婦の「終わりの始まり」なのだ。

 女性は元々、溜め込むことが得意なので、たとえ、長年、夫からのハラスメントを感じていても、子どもがいる、経済力がないなどの理由で離婚には踏み切らず、長い間の準備期間を経て、積年の恨みを晴らすチャンスをうかがっているような面がある。

夫の定年時に起こった離婚!
原因を聞いたら…

 最近、筆者の身の回りで起こった2件の離婚は夫の定年時に起こったものだが、妻に「直接の引き金事件」を聞くと、こうだった。

 A子は孫が急に発熱したため、慌てて娘の家まで看病に行き、夫の夕食時間までに戻れなかった。そこでA子は苦肉の策として、市販のお弁当を買って戻ったら、夫にはそれが気に入らなかったらしく、一方的に怒鳴られたからということらしい。

 そして、A子側に付いた娘は「今後、夫に孫を会わせることはない」と言い切っているので“夫の孤独死”は決定らしい(この後に結婚すれば別であるが)。

 B子は実父の終末期介護をしていたが、実父の元に通うB子に対し、夫が「また〇〇か!(〇〇は妻実家の地名)」と舌打ちしたのである。

 B子はその時、夫に「あなたの親の時が楽しみね」と言ったそうだ。

 その後、夫親の介護が始まると本当に離婚したのである。