定額飲み放題居酒屋も登場!
定額制サービスはどこまで広がるか

「消費者が商品の購入を決める過程において、『品質』や『価格』とともに『体験』や『サービス・おもてなし』といった要素も重視するようになりました。coffee mafiaからは『会員制のおかげでお客さまとのコミュニケーションが取りやすい』といった声も上がっています。定額飲み放題で、顧客の来店頻度を増やす仕組みを取り入れることで、店側と顧客のコミュニケーションが密になり、顧客満足度の向上にもつながっているようです」

 もちろん、消費者にとっても「勤務先や自宅の近くで、満足度の高いおいしいコーヒーを、好きなだけリーズナブルに楽しめる」というメリットは大きい。定額制サービスは双方が得をするウィンウィンの関係を作り出すのだ。

 新井氏は「『定額制サービス』は、今後も業界の垣根を越えて拡大していくはず」と予測する。たしかに、先日も居酒屋業界大手のアンドモワが、業界初の「月額定額制飲み放題サービス」を開始し、話題になったばかりだ。

「マーケティングの観点から見ても、定額制サービスは企業にとって理にかなっています。日本の人口は減少傾向にあるため、これまでと同じ広告費を投下しても費用対効果が悪くなっていくのは明白。それに伴い、広告の手法も『常に新規顧客を獲得する手法』から『既存顧客に継続的にお金を落としてもらえる方法』へと変化しているのです。しかも、後者の場合は広告費を抑えられる、という大きなメリットもあります」

 顧客を囲い込むだけでなく、広告費用の削減にもつながる「定額制サービス(サブスクリプション)」は、今後も業界を超えてキーワードとなるはずだ。