「24時間稼動している職場とお客様を抱え、帰宅後も休日も心が休まらない状態でした。慢性的に忙しい職場で、長時間残業(80時間~100時間/月)をすることが多く、定時で帰宅することはまれでした。うつ発症前は、サービス残業や休日出勤をしていたので、現実には月100時間を超過していたと思います」

 真面目で几帳面。間違ったことが嫌いで、嘘がつけない。仕事でトラブルがあれば、すぐ「自分のせいだ」と思い込み、自責の念に駆られる。うつになりやすい典型的な性格の持ち主だった、と振り返る。それだけに納期が近づくと、まるで借金返済の期日が迫っているかのように心が追い立てられた。

 間に合わなければ、自分の責任だ――必死にサービス残業する彼を、上司は見て見ぬふりをしていた。そのくせ、納期が守れないと、大勢の前でたびたび彼を叱責した。

 そのうち、ストレスから吐き気に苦しめられるようになったじょこきちさん。内科を受診したが、異常なしと診断された。だが、症状は治まらなかった。「仕事を変えるか、少し負担を軽くしていただけないでしょうか」。思い余ってそう上司に申し入れたが、聞き入れてもらえなかった。

 数ヵ月後に診療内科を訪ねたところ、初めて「うつ病」と診断を受けた。ほどなく、1回目の休職に入る。そして2ヵ月後、どうにか復帰したものの、わずか5ヵ月で症状が悪化。再び休職することとなってしまった。

日記で知る
かけがえのない人生の1コマ

 失意のどん底にあったじょこきちさんを支えたのは、ブログの存在だった。

 「もともと日記を書くのは好きで、社会人の2、3年生頃まで書いたり書かなかったりしていました。再開するきっかけになったのはある本との出会い。表三郎著『日記の魔力』です。単純なので読み終えた翌日から日記を書くようになりました。それを友人に話したところ、ブログなるものを知り、日記からブログに切り替えた次第です」(ブログより)