韓流コミュニケーションで
みんなと仲良くなる!

Yumi:みんなでご飯を食べるのが、いいコミュニケーションになっているとおうかがいしました。

野島:はい、そうですね。でも実は僕は太りやすいので、そこがネックなんですけど…(笑)
日本では役付きになると一人ずつの楽屋もある。それに、マネージャーもいるし、マネージャーさんが来なくても付き人さんがいるから、全員で食事って、難しいんですよね。

Yumi:パルレはみんなで大部屋だったからこそ、すぐに仲良くなれたんでしょうね。

野島:仕事終わりにみんなで飲みに行ったりするんですけど、韓国の人ってお店をすぐ変えるんですよね。一晩で、3軒、4軒行くのはふつうだったり…。それ、僕はすごく良いシステムだと思っていて。話題もすぐにリセットされるから、すごく酔っても後ろ向きな感じにはならない(笑)

Yumi:メンバーも入れ替わりませんか?

野島:確かに!(笑)。いつの間にか、○○さんの友達…のような知らない人が加わっていますね。でも盛り上がって飲んだりする…。

Yumi:わかります(笑)

野島:韓国で公演をするようになって、僕は、前よりも、ずっと心を開くようになりました。もちろん前からオープンだとは思いますが、より加速しています(笑)。今は、すごい人といわれるよりは親しみがある人になりたいと思っているんです。

Yumi:たしかに、以前、野島さんと偶然、仕事中に廊下ですれ違ったとき『ヌナー!!(누나:韓国語でお姉さん)』大きな声で呼ばれて、あいさつしてくれましたよね。前と印象が違うなって思いました。もちろんいい意味ですよ!

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年間約150本以上、動員数で言えば年間30万人以上の韓国関連イベントのMCなどを務める。歯科衛生士、裁判所の法廷通訳、北新地でバー経営という異色の経歴を持つ。関西でラジオDJ、テレビのリポーターやMCなどを経験後、韓流ブームと共に、イメケン揃いのスターのMC、通訳などを担当、女性ファンから慕われている。また語学スクール『ウリアカデミー』にて韓国語講師をつとめ、自身のトークライブ「Yumiサロン」を不定期に開催、歌やドラムなどマルチに活躍。著書に『初対面でも盛り上がる! Yumi式会話力で愛される29のルール』他 ツイッター @Yumi_nuna

野島:韓流コミュニケーションは、日本でも役立っていますよ。たとえば、ちょっと何か悩んでいるなあ、って同僚がいるじゃないですか。こっちが「平気?」っていうと、たいてい「大丈夫です」っていうんですよね。

Yumi:確かに、平気じゃなくても、つい言っちゃうかも…。

野島:だから内心、大丈夫じゃないだろう!と感じたら、韓国で学んだことを活かして、ジュースを2本買って、1本渡して『ちょっと(向こうで)話す?』とか、なるべく声を掛けるようにしています。

Yumi:素敵な心遣いじゃないですか!

野島:この連載の第三回でも紹介しましたが、韓国の演出家から『お茶でもいいから、自分から誘っていきなさい。なんにもしゃべらなくてもいいから、一緒の時間を共有しなさい』って言われたことが大きいですね。

Yumi:韓流コミュニケーション、役に立っていますね!今回は本当にありがとうございました。パルレ(빨래)、ぜひ見に行きたいと思います。

野島:はい、ぜひ。お待ちしています!こちらこそ、ありがとうございました。

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